*   とやまの方言集2 +++ とやま弁の特徴的接尾語〜チャ、〜ガケ +++ サ行へ >
             
【カ】  
【とやま弁】【解  釈】【会 話 例】
かいこする交換するこれ欲しいがケ。アンタのと“かいこして”あげよか
かいど戸外家にばっかりおらんと“かいど”行って遊ばれ。
かいもちおはぎ“かいもち”作ったガ。一つ食べんケ
かえらんまいけ帰りましょうそろそろ“かえらんまいケ”
かきぞくない書き損じこの紙一枚しかないから“かきぞくない”しられんナ
かしゃかしゃかさかさ水仕事で手が“かしゃかしゃ”やチャ
かずく担ぐ神輿“かずい”たら肩が痛〜なった
かぜふかす遠回しに催促する今のうちに“かぜふかし”とかれヤ
かたいもん実直な人あこなちの人みんな“かたいもん”ばっかりやワ
かたがっとる傾いているこの柱“かたがっと”らんケ
かためる一ケ所にまとめるあちこちに置かんとここに“かため”といてマ
かつかつかろうじて今月も米が“かつかつ”だったチャ
かつかるぶつかる車に“かつから”んように気つけられ
がっちょ左利きアンタって“がっちょ”だったがケ
かりやすい簡単こんな“かりやすい”問題わからんがケ
かねころすごく冷える吹雪で手が“かねころ”になったチャ
かめる皮膚がただれる首が“かめとる”ゼ。どーしたがケ
かやすひっくり返すお茶熱いから“かやさ”されんナ
がわいたむ周囲のものが迷惑するそんなことしたら“がわいたむ”よ
がわがわゆるゆる痩せたらズボンが“がわがわ”になったチャ
かわりばんこ交互喧嘩せんと“かわりばんこ”に使われヤ
かんかん目一杯に詰め放題だったから“かんかん”に入れてきたチャ
がんじょい丈夫見かけによらず“がんじょい”ね
   
【キ】  
きーはる気を使うあの人といると“きーはる”チャ
きかずやんちゃこの子ったら“きかず”やネ
きしょおっちるすべり落ちる油断しとったら“きしょおっちる”ゾ
きずいわがまま勝手あの人うまいこと言うけど“きずい”から嫌だ
きっつい強い、しんどい○○ちゃん“きっついきっつい”、この仕事は“きっつい”
きときと活き活き新鮮この魚、朝とれで“きときと”やチャ
きわつくシミになる服にコーヒーこぼして“きわつ”いた
   
【ク】  
くずしかまぼここの“くずし”旨いね。どこの店で買ったがケ
くらっつけるなぐるなに〜ィ“くらっつける”ゾー
くる行く悪いから私そっちへ“くっ”チャ
   
【ケ】  
……け……ですかうまい“け” いくが“け” 疲れた“け”
げすっぽ最下位うちの子、運動会で“げすっぽ”だったチャ
げっつりしゃっくりさっきから“げっつり”出てとまらんガ
けなるいうらやましいアンタんとこみんな勉強できて“けなるい”ワ
   
【コ】  
こうしゃ利口ちっちゃいけど“こうしゃ”やね
こうりゃく手伝い忙しそーやね。チョッこ“こうりゃく”しようか
こたえない平気だそんなことされても“こたえん”わい
ごたむくごねるそんなことぐらいで“ごたむ”かれんナ
こなす悪口をいうクシャミ2回出た。誰か“こなし”とるジャ
こまかい口うるさいいちいち“こまかい”こと言われんナ
こわくさい生意気で小利口分からんくせに“こわくさい”こと言われんナ

 弊社印刷の水間直二氏編纂「とやまのまちのことば」からも引用してあります。