| 【ア】 | ||
| 【とやま弁】 | 【解 釈】 | 【会 話 例】 |
| あいが | あんなのが | ねぇ、おらも“あいが”欲しい〜 |
| あいそむない | 愛想がない、親しみのない | あの人って“あいそむない”ノ〜 |
| さびしくなった | みんな帰ってしもて“あいそむな”なったノ〜 | |
| あいなしに | 間もなく | あの人が帰って“あいなしに”あんた来たがいゼ |
| あおだかす | 水などをかきまわす。人をおだてる | あんまり“あおだかさ”んといてマ |
| あかす | 解く、当てる | へそくりどこに隠したか“あかし”てみよケ |
| あこ | あそこ(場所) | ねぇ“あこ”まで行ってきてくれんケ |
| あごおとす | すごく美味しい | あ〜れうまヤ“あごおちっ”チャ |
| あごつまむ | 言葉尻をつかむ | あんたって人は“あごばっかりつまん”でなにケ |
| あこなち | あそこの家 | “あこなち”の人チャ、みな元気やノ〜 |
| あしめる | あてにする | 私ばっかり“あしめん”といてマ |
| あせぐらしい | 気ぜわしい | あ〜れ“あせぐらっしゃ”ノ〜 |
| あとまたい | 後始末 | なんであんたの“あとまたい”ばっかりせんナンガケ |
| あのっさん | あの人。「っさん」は富山独特の言い方 | “あのっさん”チャなんていい人ケ。 |
| あばえくさる | 甘える | この子チャ“あばえくさって”。しっかりしょうチャ |
| あめこく | 機嫌をとる | あの人に“あめこいとく”と、後でいいことあるかもしれんチャ |
| ありまち | 今ある分だけ | 今晩のおかずは“ありまち”にしとかんまいケ |
| あわさい | あいだ。すき間 | 忙しいやろけど、たのんこっチャこの仕事“あわさい”に入れてくれんケ |
| 【イ】 | ||
| いいがに | 構わないのに | あれ〜、そんなことしてもらわんでも“いいがに”。気の毒な |
| いいチャ | 肯定のよろしい | このパソコンあんたにあげても“いいチャ” |
| 否定の意味で結構。両方で使う | 何言うとらいね。そんな高いもん“いいチャ” | |
| いかれる | 行きますか? | どこへ“いかれる”がケ〜 |
| いかんがー | 行かないのですか? | 今日買いもんに“いかんが〜” |
| いくす | 渡す。上げる。 | これ、あんたとこへ“いくす”チャ |
| いたまち | 怪我 | 私こないだ転んで“いたまち”したガ |
| いちがい | 思いこんで頑固 | あの人チャ“いちがい”もんで困っチャ |
| いっとって | 行ってて | 私ちょっと遅くなるが〜、あんたたち先に“いっとって” |
| いのかす | 動かす | これ重たてだめ。あんた“いのかして”よ |
| いまにくっちゃ | そのうち来る | そんな心配せんでも、あの子ら“いまにくっチャ” |
| いやわい | 嫌です | 私そんなが“いやわい” |
| いろむ | 熟す | そろそろ柿が“いろむ”頃やね |
| 【ウ】 | ||
| うい | 辛い、苦しい | ああ腹“うい”、ちょっと食べすぎたジャ |
| うざくらっしゃ | うっとうしい | “うざくらっしゃ”あっちへ行っとられマ |
| うしなかす | 紛失する | もったいなや、財布“うしなかして”しもたチャ |
| うぞい | 情けない、悪い | あんたチャなんて“うぞい”人ながケ |
| うだく | 抱く | 赤ちゃんいっぺん“うだか”せてマ |
| うんまいもん | 美味しいもの、菓子 | なんか“うんまいもん”ないがケ |
| 【エ】 | ||
| えきる | 火照る | 顔が“えきって”ならんわィ |
| えごふく | へりくつを言う、からむ | あの人また酒飲んで“えごふいとる”いややネ〜 |
| 【オ】 | ||
| おーわ | 次女以下の呼称 | あこなちの“おーわ”きれいになったね |
| おいた | やめた | こんな仕事“おいた、おいた” |
| おおいき | ため息 | あのひと“おおいき”ついとったチャ。どうしたガかね |
| おおどばす | いいかげん | あの大工“おおどばす”な仕事してったネ |
| おかれ | やめなさい | いつまで電話しとるガケ。もう“おかれ”マ |
| おかんまいケ | やめましょう | あと一回で“おかんまいケ” |
| おごる | 騒ぐ | 教室で“おごっ”とったら先生に叱られたチャ |
| おぞい | “うぞい”と同意 | この車、もう“おぞ”なったチャ |
| おそらと | 遅く | 夕べ“おそらと”来られたチャ |
| おつけ | おつゆ | “おつけ”のおかわりどうケ |
| おっじゃ | 次男以下の呼称 | おらちの“おっじゃ”こんど高校なガ |
| おっとろしい | 恐い | 台風来るがみたいワ“おっとろしい”ノ〜 |
| おといた | 落とした | ありゃ、どっかでお金“おといた”らしいワ |
| おとましい | もったいない | あ〜れ“おとまっし”ャ |
| おもっしい | おもしろい | きんのテレビ“おもっし”かったジャ〜 |
| おら | 私、自分 | その番組なら“おら”も見とった、おもっしかったノ〜 |
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お国なまり「方言」にはそれぞれの文化・暮らしをかいま見ることができます。
富山では本来の越中弁に加え売薬さんにより東北地方の言葉をたくさん運んできたともいわれています。
他県において別の意味に受け取られそうな言葉もたくさんあるようです。
弊社印刷の水間直二氏編纂「とやまのまちのことば」からも一部引用しております。
富山では本来の越中弁に加え売薬さんにより東北地方の言葉をたくさん運んできたともいわれています。
他県において別の意味に受け取られそうな言葉もたくさんあるようです。
弊社印刷の水間直二氏編纂「とやまのまちのことば」からも一部引用しております。
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